蒼き星の戦い。
ゼノジーヴァを討伐し、蒼き星となった私は新種のモンスターを倒すことなく既存のモンスターを討伐する毎日を送っていた。
そんなある日、クエストボードに一枚の依頼書が貼り付けられた。
「ナナ・テスカトリ討伐」
へぇ。あんたもナナって言うんだ。
なんか言いたくなっただけです。
私はナナじゃない。
私にとって初めてのモンスターである。
蒼き星となったあの日と同じ鼓動の高鳴りを感じた。
私はすぐさまクエストボードから依頼書を引き剥がし、討伐へ向かった。
蒼き星となった私にとって討伐は容易いものであった。
一狩り終えた私はその夜気持ちよく寝ることができた。
翌日のことである。
わたしはまたクエストボードを見た。
ナナ・テスカトリの討伐をまた請けたいと思ったからだ。
クエストボードに貼られた依頼書を一枚一枚見ていく。
あった!!
ナナ・テスカ‥‥
ん?
違うな。
「ロク・テスカトリ討伐依頼」
ロク・テスカトリだと?
私は不思議に思いながらも依頼を請けた。
戦ってみるとそれは昨日のナナ・テスカトリと変わらなかった。
私は討伐の報告を済ませわずかなゼニーをいただき酒を飲み眠りへついた。
またその翌日、クエストボードに貼られていたのは
「ゴ・テスカトリ討伐依頼」
少し予想はしていたものの、まさか本当に貼られていたとは。
もちろん私は請けた。
次の日は「ヨン・テスカトリ」やはりという感じだった。 さらに次の日は「サン・テスカトリ」
また次の日は「ニ・テスカトリ」
そしていよいよ「イチ・テスカトリ」まできてしまった。
こいつを討伐したらどうなってしまうのか、何も起きないのか、はたまたさらに強敵が現れてしまうのか、この大地が爆発してしまうのか、私の中に不安と期待が入り混じった感情が渦巻いていた。私はクエストボードから依頼書を引き剥がした。
ここから先の冒険は君の目で確かめて欲しい。