スパイダーバースが素晴らしかった話。
こんにちは。
昨日スパイダーバース観てきました。
めちゃくちゃ面白かったんですけど、自分の周りにスパイダーマン好きがいなくてモヤモヤするのでここに吐き出させて下さい。
ここから先はネタバレも含むので、そういうのが気になる人は戻るボタンを押して戻って下さい。ではいきます。
物語は主人公の語りで始まります。
俺は高校生探偵工藤新一。幼馴染で同級生の毛利蘭と遊園地に遊びに行って
みたいなやつです。
俺はピーターパーカーっつってね。
スパイダーマンのあらすじはみんな大体知ってるって前提でベンおじさん周りの話を、まぁあとはわかるよな。の一言で片付けてくれます。
このあらすじを主人公が喋る手法が、すべての伏線になっていてそれが最高ポイントの1つでした。
キングピンが時空を歪めちゃうんですけど、別次元からあらゆるスパイダーマンが来ちゃう。それを元の世界に返してあげる。ってストーリーで、新たなスパイダーマンが来るたびにそのスパイダーマンが自分の生い立ちをメイキングみたいにして語るんですよね。それがコミックになって重なっていくんです。
みんな別の次元にいるのに大切な人を亡くしたり、毎日強敵に追われたり同じような境遇にいて、それを誰とも共有できずに〝1人で〟戦ってきたんです。
ヒーロー物には仲間が必要ですが、それが別次元のスパイダーマンとなれば、お互いがお互いの苦悩を理解できるのです。
友情ですね。
そしてCMでも言われてるようにこれはマイルズの物語はなんです。
マイルズもクモに噛まれてスパイダーマンになってしまうんですけど、成り立てだから力の使い方がわかんないんですよね。
これを失敗した世界のピーターと過ごすことで、力の使い方を覚え、悩み、挫折を仲間の言葉で立ち上がり勝利を収めるわけです。
新たなスパイダーマン誕生物語です。
と同時に失敗した世界のピーターパーカーがマイルズや他のスパイダーマンと過ごすことで再びヒーローとして立ち上がる再生物語でもあるってとこがあつい。
これ普通は1人の主人公で描かれるやつですよ。
成長と再生を同時に描いてしまうってすごくないですか。
仮面ライダーとかが1年かけて描くストーリーを2時間に完全に濃縮してます。
友情努力勝利バッチリです。ジャンプ漫画で育ったやつならみんな好きなはず。
最初に言ったことをオチに使うパターン好きなんですよ僕は。
ピーターがマイルズに言ったセリフを最後マイルズがピーターに言うってとこがぐっときます。
そして最初から、ずっと行われてきたスパイダーマンが登場する度、あらすじを主人公が語るやつを最後にマイルズがやるわけです。
俺マイルズモラレス、新しいスパイダーマンだ。って言ってマイルズのコミックが他のスパイダーマンのコミックに重なるんですよ。
演出よすぎてゾワッってなりましたよ。
エンディングテーマ中にスパイダーマンがウォーリーを探せ的な感じでいっぱい出てくる映像になってるんですけど、それが面白いのにすごくおしゃれで、ポスターとか出してくれと思いました。
見たらエンディングまでしっかり見てほしい。
って文字で伝わるわけねーんだ。
見てくれマジで。
そんで語り合って下さい。