悩みなんか三角コーナーにポイッ!
【ふじまるGTの個人日誌36】
この世界で暮らし始めて数年が経ちました。
身体の不調な日もあります。
そんな時に医者に診てもらいたい。なんて思う日もあるんです。
でもこの世界に医者なんていなくて、なんで医者いねーんだ!なんて嘆いていました。
それが間違っていたんです。
こんなだからいつまでも監督官が見つからないのです。
医者がいないなら、なれば良かったんです。
他力本願はやめました。
私が医者です。
皆さんの悩み、すべて解決いたしましょう。
【ふじまるGTの個人日誌37】
医者になっていきなり依頼がありました。
やはりみんな悩んでいるんですね。
医者になって本当に良かった。
依頼人のお宅に到着しました。
「ごめんくださーい。ふじまるGTです」
あれ?
「ごめんくださーい」
返事がない。あれ?扉あいてる。
「すいませーん。おじゃましますよー。と」
ちょちょちょちょっと‥‥。
「いやいやいやいや、待って待って」
状況が飲み込めずに焦っている私の後ろから、青いジャケットに赤い蝶ネクタイ、大きめのメガネをかけた少年が声をかけてきました。
「あれれ〜?おじさんどうしてこのお家にいるの〜?この人とどういう関係なのかなぁ〜?」
誰だこの少年は?
「私はふじまるGT。医者だよ。依頼があってきたんだ」
「本当かなぁ〜?この状況でも冷静にしていられるなんて、さすがお医者さん。だね」
まさかこいつ私がやったと思っている?
「まぁ。この世界、こんな状況も多いとは言わないけど、初めてってわけじゃないしね」
「このおばさん死んじゃったばかりみたいだけど、僕ずっと見てたんだよ。おじさんが部屋に入る前にこの部屋に入った人はいなかったよ。これって変じゃないかなぁ〜?」
「入ってすぐいきなりこんなことすると思うかい坊や」
「う〜ん。このおばさんとおじさんがもしも、しりあ
ボコンッ!!
「うるせー!!」
医者辞めました。