第2話。晴れた空に種を撒こう。
あ。どうも。
街の人たち全員と話してなんとなくこの街の情勢が掴めてきましたよー。
ふじまるです。
・この街はツナ缶みたいなのを作って成り立っている。
・この工場で働くことこそ至高という意識を植え付けられてる。
・土壌が酸性で、すぐ病気になっちゃうけど病気になるのは自分が弱い人間だからっていう思想を植え付けられてる。
・一生懸命働いていいポジションにつけば薬が支給されるからみんな頑張る。
・不満を言うと排除されるのを知ってるからみんな内心思ってることを押し込んで一生懸命働く。ツナ缶しか食ってないことに辟易している。
・この星でツナの原料は取れない。ここで採れるキノコを煮るとツナに似た食感になるからそれで作っちゃいます。
・一部こんなやり方に不満を持ったやつが街を出た。そいつらの中にツナ缶にフレーバー付けれる天才いたから、今2種類しかつけれなくて困ってる。
ざっとこんなもんです。
こいつが市長。
こいつが抜けた奴のリーダー。
で、今、私は壊れた宇宙船の動力のために発電機が欲しいわけです。
発電機はこの星に2つ。
この街の動力か。
抜けた奴らが使ってる方のやつか。
もうわかりましたね。
どっちかは潰さないとこの星を出ることができません。
どっちにつこうかな。
どっちにも愛着ないから別にどっちから奪ってもいいんだよなぁ。
抜けた方のリーダーも市長への私怨で潰したいと思ってるだけなんだよなぁ。
どっちも俺を利用しようとしてるな。
抜けた方の集落の方はこの植物が根付かない土地に小さいながら植物の栽培に成功してるから、未来がある。
潰した時に路頭に迷う人は多いけど、あの街いかしててもいずれ死ぬ。
俺、あの街から取るよ。電力装置。
めちゃくちゃ恨まれた。
でも仕方ないよ。
だって、俺、この星出たいから。
俺、この星出たいから!!
この星を出るためなら
俺、お前なんかどうだっていいよ。
手が滑りました。
最初からくれればよかったのにな。って思いました。