思考回路はショート寸前。

80歳のおじいちゃん。ふじまるGTがドラクエ11が発売された記念に作ったブログです。猫がかわいい。FF14はじめました。やべー!おもしれ〜。

ナイブズアウト面白かったです。

 

こんにちは。

 

ナイブズアウト観てきました。

 

 

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ふじまるGTです。

 

 

 

 

正直言うと、冒頭から数十分くらいは、あれ?これはタルいかもしれないぞ。って思ったんです。

 

でもそこ抜けたら一気に面白くなりました。

 

 

 

公式あらすじです。

 

 

 

NY郊外の館で、巨大な出版社の創設者ハーラン・スロンビーが85歳の誕生日パーティーの翌朝、遺体で発見される。名探偵ブノワ・ブランは、匿名の人物からこの事件の調査依頼を受けることになる。パーティーに参加していた資産家の家族や看護師、家政婦ら屋敷にいた全員が第一容疑者。調査が進むうちに名探偵が家族のもつれた謎を解き明かし、事件の真相に迫っていく―。

 

 

 

これです。

 

名探偵役のダニエルクレイグが、007とは違ったコミカルな演技でなんかかわいくてよかったです。

 

 

最初タルいかも。って思ったのは、いわゆるありがちな田舎の館に一癖ある登場人物が集められて巻き起こるミステリーかと思ったからです。これがフリになってます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここから先はネタバレになるので、興味ある人は観に行ってから読んで下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一代で財を築き上げた爺さんに群がる家族を、爺さんはこれはこいつらにとって良くないことだって考えて、家族に支援してた金を打ち切ってしまいます。そしてそれが不満な誰かが殺したんだ。誰がやったのかな?

 

 

が普通のミステリーの筋だと思うんですよね。

 

 

そう思わせといて、これかなり早い段階で犯人が分かります。

 

 

 

警察が来た後ろから名探偵がやってきます。

家族一人一人に事情聴取するんですが、疑われたくないから、みんなお金打ち切られたことや、浮気がばれてることとかを隠して話すんです。

 

 

事情聴取される人物の中に1人だけ、じじいが死んで得しない女性がいます。

 

看護師のマルタです。

 

 

最初は普通に看護師として雇われたのですが、マルタの心の優しさを知って、爺さんは友達としてマルタと接するようになるんです。

 

そこでマルタに家族のために支援を打ち切ることを話すわけなんですが、このマルタ、最大の弱点があります。

 

 

嘘をつくと吐いちゃう。

 

 

名探偵の質問に嘘がつけません。

 

 

爺さんの子供たちが隠してたことをごまかそうとしてもバレます。

 

 

 

それでこいつを助手にして謎を解き明かしていくのかと思いきや、実はマルタが犯人という衝撃。

 

 

え?まじかよー。ってなったところからぐんぐん面白くなりました。

 

 

誰が犯人なんだよ。ってところから、おいこれ嘘つけねーのにどうやって切り抜けんだよ。って見方に変わりました。

 

 

 

実はこれは事故で、じじいに鎮痛剤と間違えてモルヒネ注射しちゃって、そのミスを隠すためにじじいが自殺してくれるんです。

 

 

じじいはミステリー作家ですから、死ぬまでの数分でトリックを考えてマルタに実行させてアリバイを作ってあげます。

 

 

 

 

 

 

 

でもさらにもうひと展開あります。

 

 

 

 

 

 

 

こうなるように仕向けてたやつがいます。

 

 

 

 

ここから先はもう犯人は誰かってのはわかります。明らかに操ってるから。

 

 

でもそれでも面白い。誰が犯人か。っていう往年のミステリーをうまく利用してますよね。

 

 

 

私はかつて映画好きな化学の先生から映画を観るときはタイトルを見て、そこからイメージを膨らませて予想して観てくのが面白いんだ。って言われたのが刻み込まれてて、実行してるんです。

 

 

ナイブズアウト 名探偵と刃の館の秘密

 

邦題になったら名探偵と刃の館の秘密がくっついちゃったんですけど、これいらないです。

別に刃の館でもないし、館に秘密があるわけでもない。観たんかおい?ってなります。

 

 

ナイブズアウトはいい題でした。

 

 

複数のナイフが剥き出しになってる状態って意味みたいです。

 

 

 

これ、最後、じじいの遺産が全部マルタのところに行くんですけど、じじいが死んだとき本当に悲しんでるのってマルタだけなんですよね。

 

 

じじいの家族は、早く遺産分配しようぜ!ってウキウキ状態になっちゃって、遺産がマルタに行くってわかった時に、散々世話してきてやったのにブラジルの移民が!みたいな感じで敵意剥き出し本性丸出しになるんですよ。

 

まさにナイブズアウト。

 

 

 

面倒みてたのじじいだからね君達。

 

 

 

 

遺産がもらえると思ってた時は、引き続き、うちで君の面倒をみるよ。マルタ、心配しないでくれ。みたいな感じだったのに。

 

 

 

金ある時は、余裕かましてそんなこといってみたり、じじいが死ぬ直前の誕生日パーティーで酔って政治的な話になったときに、移民はダメだ。でもちゃんと手続きすればいい。みたいな自論を繰り広げる中に移民であるマルタを呼び込んで、気まずい思いをさせたり、内心移民を見下してる感じがありありと見えて、アメリカの移民問題を風刺したような感じです。本当に描きたかったことはこれだろ。って思いました。

 

 

 

最初に、マグカップが映るんです。

 

マイハウス、マイルール、マイコーヒーって書いてあるマグカップ

 

 

 

これが最後、家から追い出された家族をマルタが二階から見ながらそのカップでなんか飲んでるシーンで終わるんです。

 

 

最初なにげなくうつったカップもこうなると大逆転の意味を持ったおぉ!ってなる演出になってました。

 

 

演出としてはすごいいい感じに収まるんだけど、でもこれちょっとやりすぎかなー。

 

 

マルタは別に遺産狙いでじじいと過ごしてたわけではないから、なんか遺産が舞い込んできて大勝利みたいに終わるのはちょっと悲しいかな。と思いました。

 

 

 

あと見所は、孫役のクリスエヴァンス。

キャプテンアメリカのイメージついてるからか敢えてめちゃくちゃ汚い言葉で家族罵りまくるところ。キャップから解き放たれてやりたい放題だな笑

 

ってなりました。

 

もう1人の孫なんかでみたことあるなー。って思ってたらルーザーズクラブのリーダーでした。

思い出せなくてごめん。

 

 

 

なんかめちゃ笑っちゃったとこがあって、名探偵ブランが名探偵特有の種明かしモードに入って、ベラベラ説明し出した時に黒人の警官がおいおい、って止めようとして、それを白人の警官が面白がって菓子食いながらみようぜ。みたいに止めるとこ。なんかうけた。

 

 

 

二転三転する展開がとても面白い映画でした。