1917 映画館で観るべき作品。
こんにちは。
1917 命をかけた伝令 観てきました。
ふじまるGTです。
公式あらすじです。
第一次世界大戦真っ只中の1917年のある朝、若きイギリス人兵士のスコフィールドとブレイクにひとつの重要な任務が命じられる。それは一触即発の最前線にいる1600人の味方に、明朝までに作戦中止の命令を届けること。
進行する先には罠が張り巡らされており、さらに1600人の中にはブレイクの兄も配属されていたのだ。
戦場を駆け抜け、この伝令が間に合わなければ、兄を含めた味方兵士全員が命を落とし、イギリスは戦いに敗北することになる―
刻々とタイムリミットが迫る中、2人の危険かつ困難なミッションが始まる・・・。
全編ワンカット映像。究極の没入感。
ここの一点押しでプロモーションしてるから、映像はすごいけど、内容はねーのかな?みたいなイメージで観に行っちゃったんですけど、内容も良かった。
映像も内容もこんな良いんだから、なんかもうちょい違うプロモーションの仕方の方がいい気がします。
ネタバレ込みなので、観てからきてくださいね。
全編ワンカットってありえんのかよ。って思ってたんですけど、正確にはワンカット風です。
流れてく映像に死体見切らせて一旦画面隠して次のシーンに行ったりとか、明確にわかるのは主人公が気を失って目覚めるとこの暗転とか、ところどころ編集点みたいのはありました。
でもそんなのどうでもいいんです。
長回しであることは変わらないし、それを忘れるほどシームレスに主人公を追ってく視点。体感できるのは今、主人公に起きてることのみ。没入感やばすぎました。
没入しすぎて緊張感がやべー!
すっげー計算して撮影してんだろうなぁ。
メイキングが見たい。
主人公達が歩いて行くのに見切れてく人達のタイミング合わせるのとか、最初の狭い塹壕の中を人かき分けながら進むシーン、カメラどう通ってんだとか、水に流されてるとき、波たってないけどどうやってカメラ動かしてんだ?とか、メイキング見せて欲しい。
ずっと主人公と一緒にカメラが動いていくので、一緒に行動してる感がすごいです。
平地に体1つで飛び出して行くときの、どっかから撃たれちまうんじゃねぇか!?ってドキドキで息出来なくなるし、逆に狭い通路で角曲がる時に誰かいるんじゃないか?ってドキドキで息出来なくなるし、めちゃめちゃ怖い。
すげー緊張するんだけど、それをうまく緩和してくれるように途中笑いどころも入れてくれてる。さすがにハハハって笑いではないけど。
と思いきやホッとさせといてまたいきなり緊張感走らせたり、緊張と緩和のバランスが良かったです。
流されて結果時短になったとこも、泥だらけになって、血塗れになって汚い絵面の主人公洗って綺麗にする効果もあって、マジで計算され尽くしてるな。って思いました。
映像も綺麗で、特に、夜に市街地入ったとこの闇の中を進んでいく時に照明弾で照らされるとこ、闇と光の対比がすごい良いです。
あのシーンが1番ハラハラしたね。
序盤のミルク手に入れるとこと、チェリーの説明聞くところ。あれ良かったです。よく言ってるけど、なんとなくした会話とか、何気なく拾ったものとかが、あとで回収されるの好きなんです。
マークストロングの演じてた大尉の役めちゃかっこよかったですね。杖ついて歩くだけでなんでこんなかっこいいのよ。
最後カンバーバッチ出てくるけど、そういえば最初の塹壕から出て行く時、モリアーティ役の人も隊長やってたな。って思って、おぉ。シャーロックやん。ってなりました。
めちゃ没入してるとこ、カンバーバッチは存在自体に外連味がありすぎて、あっ、映画観てんだこれ。って現実に引き戻されました。
最後は広大な景色に1本立っている木に寄りかかって終わるんですけど、最初は木に寄りかかって寝てるとこ起こされて始まるんですね。この最初に戻った感いい演出だな。って思いました。
作戦中止にするとか、逆に今仕掛けろとか、逐一変わる命令を伝えるために、主人公みたいな仕事をさせられる奴はいっぱいいたんだろうし、これを成し遂げたからヒーローになれるとか、そういう物語じゃなくて、ただ戦時中、1人の兵士に起きた1つの作戦を切り取っただけで命令のために個を殺して死ににいかなければいけない戦争の辛さ、1人の兵士のできる限界の無力感が描かれています。
何回も死にそうになりながら、友達を失って、なんとかやり遂げたって褒められないし、了解した下がれ。って言われるだけ。
最後のカンバーバッチ演じる大佐の、明日にはまた違う作戦が来る。最後の1人になるまで終わらない。ってセリフがすべてを物語ってます。
ここからあと半年くらい戦争続きますからね。
戦争の後味の悪さを疑似的に味合わせてくれます。
CMでやってる草原走り抜けてくシーンみて思ったんですけど、テレビだとなんかすごく遠くに感じて全く没入出来そうにないので、これはできるだけスクリーンでかくて音響がいい映画館で観とくべき作品なんじゃないかな。と思いました。
ハリネズミズム良し。
こんにちは。
ハリネズミズム発売から一週間がたちました。
ふじまるGTです。
どうして、どうしてこんなに良いんでしょうか。
とても良き1枚です。
10周年の節目のまとめの1枚でありながら、これからの決意表明のような1枚でもあります。
キュウソネコカミって?って人はまずはここから聴いてもいいというくらい、キュウソとは?が詰まってました。
ミニアルバムなので、全7曲クレジットされてます。シークレット1曲入ってるので実際は全8曲です。
1曲目のWelcome to 西宮
これはただひたすら、地元の西宮住みやすくていい街だよ。って言い続けてるだけの曲なんですが、10周年にちゃんと地元に還元できるって素晴らしいですよね。
ライブのMCの時にいつも西宮から来ましたキュウソネコカミです。って言ってるからね。
どうしてもお客増やそうと思ったら東京で活動したり地方まわったりしなきゃいけなくて、そのどこかで夢破れてしまうバンドが数しれない中、ちゃんと地元に戻れるって、売れた証拠ですよ。
2曲目は あいつホンマ
あいつバカでクズだけど、たまに刺さること言うよな。って曲。ハッピーポンコツみたいなメッセージ性。
4曲目が 戯我浪費
ギガに囚われがちな現代人を風刺した曲です。
速度制限。
この2曲はこれぞヤマサキセイヤというような着眼点の曲です。俺達はファンは、知った日も好きになった日も別々だけど、そもそもこういう面白い着眼点に自分の何かが触れたから好きになったんじゃないか。ってのを思い出させてくれる曲です。
そしてなんかちょっと初期っぽい。
3曲目は 華麗なる飯
日清のカレーメシとのコラボ曲。
カレーメシの作り方を教えてくれてます。
タイアップもバッチリ。
5曲目は 役立たず(2020バージョン)
6曲目は 適当には生きていけない(2020バージョン)
初期2曲を今風にアレンジしたものとなっております。
この2曲はまともに向き合うと結構精神が削られます。キュウソはそういう芯食ってるメッセージが多いです。
こんなキュウソってこんなバンドだよ。っていうのが、詰め込まれてて、最後7曲目、冷めない夢
キュウソほど、ずっと等身大をストレートにぶつけてくるバンドを他に知らない。ってくらいキュウソはメッセージを歌詞に込めてます。
違う曲でも込められてるメッセージは一貫してて、すごくミュージックシーンを冷静に見てるな。って思うんです。
よく出てくるのは、いつか終わるってこと、5RATSでは、止まったら死ぬかもしれない、俺らどこまで行ける俺らどこまで生ける。と歌い、人生はまだまだ続くのシークレットトラックでは、僕らいつか消えるけど、君たちの人生はまだまだ続く、解散とか休止とか寂しいけど、俺らの元気なうちは遊びにこいよ。最後のその日がくるまで愛してくれよ。と歌う。ファンからしたらいつか終わるなんて言われたら不安になるかもしれないけど、紛れもない現実、それは決してネガティブになって言ってるわけじゃなくてそういうもんなんだ。っていうこと。
冷めない夢では、叶うかわからないどうなるかわからないと歌っていて、でも冷めない夢を追い続けるだけだ。と言い続けるんです。
夢について具体的に言っているわけではないけれど、テレキャスばっかでは売れてるバンドが日本から出ていかない。と歌っていて、海外に行きたい。ってのは前から言ってます。
メジャーデビュー曲ビビった。でも売れたいマジでとうたっているのでとにかく上にいくんだ。ってことなんだと思います。
次の10年に向かって走り続ける。って宣言をしたような力強い一曲でした。
PVは過去の曲のタイトルや歌詞を連想するようなものがガンガン見切れてくものになってるので何曲発見できるか楽しんでみてもいいと思います。YouTubeで見れます。
おまけ。
シークレット8曲目、怪獣のバラード。
怪獣に生まれました。終わってますよね。
ヒーローに倒されるだけですよ。って曲。
ウケるんだけど、悲しい。っていうか、なんか下手すりゃ泣ける。
iTunesみたら8曲目は買えなかったので、CD買うしかないです。
熱くなりました。終わります。
ナイブズアウト面白かったです。
こんにちは。
ナイブズアウト観てきました。
ふじまるGTです。
正直言うと、冒頭から数十分くらいは、あれ?これはタルいかもしれないぞ。って思ったんです。
でもそこ抜けたら一気に面白くなりました。
公式あらすじです。
NY郊外の館で、巨大な出版社の創設者ハーラン・スロンビーが85歳の誕生日パーティーの翌朝、遺体で発見される。名探偵ブノワ・ブランは、匿名の人物からこの事件の調査依頼を受けることになる。パーティーに参加していた資産家の家族や看護師、家政婦ら屋敷にいた全員が第一容疑者。調査が進むうちに名探偵が家族のもつれた謎を解き明かし、事件の真相に迫っていく―。
これです。
名探偵役のダニエルクレイグが、007とは違ったコミカルな演技でなんかかわいくてよかったです。
最初タルいかも。って思ったのは、いわゆるありがちな田舎の館に一癖ある登場人物が集められて巻き起こるミステリーかと思ったからです。これがフリになってます。
ここから先はネタバレになるので、興味ある人は観に行ってから読んで下さい。
一代で財を築き上げた爺さんに群がる家族を、爺さんはこれはこいつらにとって良くないことだって考えて、家族に支援してた金を打ち切ってしまいます。そしてそれが不満な誰かが殺したんだ。誰がやったのかな?
が普通のミステリーの筋だと思うんですよね。
そう思わせといて、これかなり早い段階で犯人が分かります。
警察が来た後ろから名探偵がやってきます。
家族一人一人に事情聴取するんですが、疑われたくないから、みんなお金打ち切られたことや、浮気がばれてることとかを隠して話すんです。
事情聴取される人物の中に1人だけ、じじいが死んで得しない女性がいます。
看護師のマルタです。
最初は普通に看護師として雇われたのですが、マルタの心の優しさを知って、爺さんは友達としてマルタと接するようになるんです。
そこでマルタに家族のために支援を打ち切ることを話すわけなんですが、このマルタ、最大の弱点があります。
嘘をつくと吐いちゃう。
名探偵の質問に嘘がつけません。
爺さんの子供たちが隠してたことをごまかそうとしてもバレます。
それでこいつを助手にして謎を解き明かしていくのかと思いきや、実はマルタが犯人という衝撃。
え?まじかよー。ってなったところからぐんぐん面白くなりました。
誰が犯人なんだよ。ってところから、おいこれ嘘つけねーのにどうやって切り抜けんだよ。って見方に変わりました。
実はこれは事故で、じじいに鎮痛剤と間違えてモルヒネ注射しちゃって、そのミスを隠すためにじじいが自殺してくれるんです。
じじいはミステリー作家ですから、死ぬまでの数分でトリックを考えてマルタに実行させてアリバイを作ってあげます。
でもさらにもうひと展開あります。
こうなるように仕向けてたやつがいます。
ここから先はもう犯人は誰かってのはわかります。明らかに操ってるから。
でもそれでも面白い。誰が犯人か。っていう往年のミステリーをうまく利用してますよね。
私はかつて映画好きな化学の先生から映画を観るときはタイトルを見て、そこからイメージを膨らませて予想して観てくのが面白いんだ。って言われたのが刻み込まれてて、実行してるんです。
ナイブズアウト 名探偵と刃の館の秘密
邦題になったら名探偵と刃の館の秘密がくっついちゃったんですけど、これいらないです。
別に刃の館でもないし、館に秘密があるわけでもない。観たんかおい?ってなります。
ナイブズアウトはいい題でした。
複数のナイフが剥き出しになってる状態って意味みたいです。
これ、最後、じじいの遺産が全部マルタのところに行くんですけど、じじいが死んだとき本当に悲しんでるのってマルタだけなんですよね。
じじいの家族は、早く遺産分配しようぜ!ってウキウキ状態になっちゃって、遺産がマルタに行くってわかった時に、散々世話してきてやったのにブラジルの移民が!みたいな感じで敵意剥き出し本性丸出しになるんですよ。
まさにナイブズアウト。
面倒みてたのじじいだからね君達。
遺産がもらえると思ってた時は、引き続き、うちで君の面倒をみるよ。マルタ、心配しないでくれ。みたいな感じだったのに。
金ある時は、余裕かましてそんなこといってみたり、じじいが死ぬ直前の誕生日パーティーで酔って政治的な話になったときに、移民はダメだ。でもちゃんと手続きすればいい。みたいな自論を繰り広げる中に移民であるマルタを呼び込んで、気まずい思いをさせたり、内心移民を見下してる感じがありありと見えて、アメリカの移民問題を風刺したような感じです。本当に描きたかったことはこれだろ。って思いました。
最初に、マグカップが映るんです。
マイハウス、マイルール、マイコーヒーって書いてあるマグカップ。
これが最後、家から追い出された家族をマルタが二階から見ながらそのカップでなんか飲んでるシーンで終わるんです。
最初なにげなくうつったカップもこうなると大逆転の意味を持ったおぉ!ってなる演出になってました。
演出としてはすごいいい感じに収まるんだけど、でもこれちょっとやりすぎかなー。
マルタは別に遺産狙いでじじいと過ごしてたわけではないから、なんか遺産が舞い込んできて大勝利みたいに終わるのはちょっと悲しいかな。と思いました。
あと見所は、孫役のクリスエヴァンス。
キャプテンアメリカのイメージついてるからか敢えてめちゃくちゃ汚い言葉で家族罵りまくるところ。キャップから解き放たれてやりたい放題だな笑
ってなりました。
もう1人の孫なんかでみたことあるなー。って思ってたらルーザーズクラブのリーダーでした。
思い出せなくてごめん。
なんかめちゃ笑っちゃったとこがあって、名探偵ブランが名探偵特有の種明かしモードに入って、ベラベラ説明し出した時に黒人の警官がおいおい、って止めようとして、それを白人の警官が面白がって菓子食いながらみようぜ。みたいに止めるとこ。なんかうけた。
二転三転する展開がとても面白い映画でした。
優しい映画ジョジョラビット
こんにちは。
ジョジョラビット観てきました。
ふじまるGTです。
物語の舞台は、第二次世界大戦下のドイツ。10歳の少年ジョジョは、空想上の友達であるアドルフ・ヒトラーの助けを借りて、青少年集団ヒトラーユーゲントの立派な兵士になろうと奮闘していた。しかし、心優しいジョジョは、訓練でウサギを殺すことができず、教官から〈ジョジョ・ラビット〉という不名誉なあだ名をつけられる。そんな中、ジョジョは母親と二人で暮らす家の隠し部屋に、ユダヤ人少女エルサが匿われていることに気づく。やがてジョジョは皮肉屋のアドルフの目を気にしながらも、強く勇敢なエルサに惹かれていく──。
という公式あらすじ。
ネタバレ有りです。
気になる人は読まないでください。
起承転結がよく出来てる映画です。
起承で、ジョジョを取り巻く状況、登場人物の性格全部スッと入ってきます。
前半はコメディ強めで進んでくのですが、転の辺りから、ちょっとキツめの展開が続きます。
特にお母さんが死ぬ辺りから悲しい。
靴見せるだけで視聴者にお母さんだってわからせるように、靴のイメージ植え付けてるがうまい。
結の、いつも靴紐をお母さんに結んでもらってたジョジョの伏線回収は見事。
ダンスは自由な人が踊るものってセリフを効かすのも良い。
みんな優しくて、いいんです。
キャプテンKがいいやつすぎて、あの時代に、こんな思考のやついたか?ってなるとこはあるんですけど、それは実はテーマじゃないから。
戦争の描き方が軽いとか、そういうとこじゃないと思うんですよね。
ビートルズの曲にヒトラーに熱狂する人達を合わせたオープニングでもわかるように、何か、熱狂して盲信的になってしまう前に、ちょっと一旦自分の脳味噌で判断してみようよ。ってことだと思うんです。
ユダヤは悪魔、殺せという考えが当たり前のように存在する10歳の少年は疑うことをしらず、ナチスに尽くすことが最良と思っているわけで、そんな中、実際出会ったユダヤのお姉さんエルサは知的で強くて、本当に殺すべき存在なのか、迷って迷って、ちゃんと自分で答えを導きだすわけです。
イマジナリーフレンドのアドルフも段々弱っていく感じがうまくジョジョの心理を表してて良かったです。
そしてね。
もうこれは最高だぜ。って思ったのが、ヨーキーの存在。
ジョジョに会うたびに嬉しそうに駆け寄ってきてハグ。泣き言言わないしジョジョ励ますし。
最高の親友。
特に市街地戦始まっちゃって逃げてる時に出会ったヨーキーは本当にマックスで良かった。
話してるとき、一瞬背中が映るんですけど、着てるタンクトップ焼け焦げてるんですよね。
めちゃくちゃ危ない中逃げてきてるのに、ジョジョの心配してさ。ナチはもうダメだ。とか言って、こいつ人生2回目かよ。ってくらいなんか状況を冷静にみてんの。
でも最後は家帰ろ。早くハグされたい。とか子供らしさだしてきやがって。こいつー。ヨーキー。好きだわー。
ジョジョ役のローマン・グリフィン・デイビス君。とヨーキー役のアーチー・イェーツ君。今後注目します。
アーチーイェーツ君はホームアローンのリブート版に主演決定してるみたいですね。
閑話休題。
笑顔で本燃やすシーンと、ゲシュタポが突然家にやってくるシーンはすごくドキドキした。
でもそんな中で一人一人いちいち挨拶するくだりは笑ったし、見所を上げていくとキリがないので、この辺にしときます。
ジョジョも、お母さんも、キャプテンKも、エルサもヨーキーもみんな優しくていい気持ちになれる映画でした。おすすめします。
仁王トーク
こんにちは。
仁王ばっかやってます。
ふじまるGTです。
最初は本当にバキバキに心折られたもんですが、最近はだいぶ立ち回れるようになって、アムリタおおこぼしすることもなくなってきました。
シーフードくんとやったり、1人でやったりしてるんですけどね。
ちょっと面白いなって思ってるのが、二刀をシーフードくんが使ってるってとこなんです。
今まで一緒にやってきたゲームは、二刀みたいな振りが速い系の武器は大体私がやってたので、なんの心理が働いてこうなったのか。興味深いです。
そんなシーフードくんとのある日の会話。
シーフード「カエルも本多忠勝もそんな強くなかったよね。まぁ、俺刀二本持ってるからな」
ふじまる「二刀強すぎる。攻撃力いくつ?」
シーフード「600超えたね」
ふじまる「まーじーか。俺550なんだが。あ。いや、まてよ」
シーフード「ん?」
ふじまる「俺刀一本なわけよ。一本で550。二本持ったら1000超えるじゃねーか!うひょー。さいきょー」
シーフード「そっちの刀長いじゃん!二本持てないでしょ」
ふじまる「持てる!!」
シーフード「持てないでしょ。じゃあ俺一本だと300じゃん。めちゃくちゃ弱い」
ふじまる「そうなりますね」
というわけで私が最強でした。
今年一本目はカイジファイナルゲームとなりました。
カイジファイナルゲーム観てきました。
ふじまるGTです。
カイジのモノマネする人達に自らネタを提供していくスタイル。むしろカイジのモノマネに藤原竜也が寄せていってた感じがします。
ウケます。良いですよね。
でも内容は決して良いもんだったとは言えませんでした。
ネタバレ有りなので、気になる人は観てから来てください。
まずはストーリー。
2020年オリンピック後、恐ろしいまでに失速した日本の景気。
ガソリン1リットル750円。
缶ビール1本1000円とかそんなレベルです。
国の借金15兆円、失業率40%、疲弊しきって安売りされた日本の技術を外資がハゲタカのように買い漁っている。
なんてところから始まるんです。
世界観がぶっ飛びすぎてる。
でもまぁそれはいいんですよ。フィクションの中のリアルっていうか、こっちをそのぶっ飛んだ世界に引きずりこんでくれさえすれば。
無理でしたね。
変にリアルさだそうとしたせいで、嘘臭さが滲むというかね。
ゲームの内容もダメでした。
ゲームが4種類出てくるんですけど、全部ドキドキしない。
バベルの塔は駆け引きなんかなんもない。早い者勝ち。福男みたいだなぁ。って感じで見てました。ブレイブメンロードをやりたいだけで作ったゲームだあれは。
あんなんで若者の暴動を鎮静化するのに一役買ってるとは思えなかったなぁ。みんなちゃんとしたもん着てるし、貧困に窮してる感じがない。
人間秤が1番やべー。
ただのプレゼンテーション大会。
しかも対決が黒崎対東郷の対決で、カイジはあくまで外野、いきなり出てきた東郷に思い入れもなんもないし、何を見せられてんだって気持ちになりました。
黒崎はとてもわかりやすく嫌なやつで、搾取側の人間を描くのにすごくいいキャラでした。
なのに、裏をかいたり読み合いをするでもなく、帝愛の力を使った圧力や根回し。
そりゃそうだよね!ゲームがプレゼンテーション大会だもんね!
東郷側もカイジの熱で搾取される側の民衆を仲間につけて倒すとかじゃないんだよね。結局ドリームジャンプで得た金で黒崎に拮抗したからもしかしたらカイジが勝つんじゃない?って思ったやつらがカイジに乗っただけ。
金じゃねぇ!!とかいいながら結局金だったという。ここに金じゃない何かを用意できなかったのは最大に良くなかった点だと思いました。
あとあれだ。コイン数枚であんな秤動くかよ。って。違和感がすごい。
3つ目はさっき言ったドリームジャンプ。
10本の内の一本だけロープが繋がってて、残り9本は死ぬってゲーム。
ブレーカー落として当たりの番号シャッフルできなくして、前回の当たりから飛ぶとかいうアホみたいな潜り抜け方したんだけど、あの無駄なラッキーガールの設定ここで使うべきだったんじゃ?と思いましたよ。適当に選んで飛んで、ほら私ラッキーガールでしょ。とかで良かった。どうせ勝つんだから。
4つ目のゴールデンじゃんけん。
じゃんけんをするときに1回は純金の卵を握って出さないといけないってルール。それで勝てば卵をもらえる。ってやつなんだけど、金が欲しけりゃ必然的に卵を握らないといけないからグーを出さなきゃいけないわけだけど、今回かけてたのは金じゃなくてパスワードだから金に固執してないわけ。
ならグーを出す時、卵を握らないで出せばいいんじゃないの?って思ったらその通りでした。
嘘だろ嘘だろ。最終決戦がこんな誰もが思うようなことでいいのかよ。ってなりましたよ。
しかもこのゲームのすべてに、実はこうだったんだ。みたいに全部説明してくる。いや、見せられてたから説明いらねぇ。この説明がたるいから先の展開考える時間ができちゃってこうくるだろうなぁ。あ。やっぱり?みたいになっちゃってんのよね。表情とか仕草でわからせて欲しい。
こっちに考えさせる暇を与えないテンポを大切にして欲しいです。
1、2のキャラがちょこちょこ出てきたり、もはやギャグみたいになってるキンキンに冷えてやがるとか悪魔的だ〜。みたいのを散りばめててファンサービスなのかもしれないけど、なんか逆にベタすぎてこっちが恥ずかしくなってくる勢いでした。
対決の構図を、悪徳政治家vsカイジにしてしまったのが良くない。カイジはヒーローでもなんでもない。クズの中でもちょっと閃きのあるクズみたいな立ち位置だから面白いわけであって、政治家の不正を暴くとか、そういうやつではないよ。政治家や国と戦うために、金額もでかい戦いをしなくちゃいけなくて、そこで東郷が登場するんだけど、東郷の金で戦うから、ジリジリこないんだよなぁ。
カイジが召集された時も、あのギャンブルの天才みたいな感じのとこにいるし。
あくまでクズで、追い詰められた時に閃きが爆発して大逆転。そんなカタルシスがずっと無かった。
地下帝国が完成してんだから、帝愛との戦いに巻き込まれていく。で良かったじゃん。
自分の金とか臓器賭買っててもう後が無いってところからの大逆転がみたいんですよこっちは。
ほんのちょっぴり良いところもあるんです。
帝愛の地下カジノが良い感じにサイバーパンク感あって雰囲気出てました。美術関連は良い雰囲気のものがいっぱいです。
作り方もちょっと話したこととかが後でつながってきて伏線を回収していくスタイルなんで、これは好きな感じでした。
もうちょっとつっこむと、伏線を回収していくスタイルにしたいがために作られた登場人物の山。キャラクターがその伏線のためのギミックでしかないからキャラにちっとも愛着が湧かないという残念要素なんですけどね。
特にさっきも言ったラッキーガール。あいつがいらなすぎた。ラッキーガールの力を使ったところが無い。スマホ受け取った時に、やっぱりお前はラッキーガールだよ。ってカイジにわざわざ言わせないといけないくらいラッキーガール感なかったです。
美術と構成は悪くなかっただけにそれが残念でならない。
最大級に良かったのは藤原竜也。
カイジが藤原竜也じゃなかったら見てられなかった。藤原竜也が叫んでる時だけ、作品に熱が帯びてました。
金ローで2週連続前作やって次の週にオリジナルテレビスペシャルでよかったんじゃないかな。って内容でした。
やっぱり邦画は映画館で見なくていいかな。って気持ちになりました。
越えていけ。
明けましておめでとうございます。
今年も明けることが出来ました。
あと何回年越せるかわかりませんが、越せれる限り越えていこうと思います。
ふじまるGTです。
越えるで言うと、一個語りたい話題があります。
私、キュウソネコカミってバンドが好きなんですが、キュウソが今年ネズミ年に10周年イヤーと言うことでね。
今月末にミニアルバムが出ます。
予約しました。
今日は、キュウソの話です。
キュウソで私がうぉぉ!ってなった話です。
公式で、そうと言われてるわけではないので、話半分に聞いてください。
キュウソのメジャー5枚目のシングルが越えていけ、というタイトルの曲で、シングルではこれが1番新しいものになります。
この曲はアニメメジャーセカンドの第一シーズンのオープニング曲でして、まぁ、バンドあるあるだと思うんですが、タイアップに寄って、丸くなっちまったみたいなことを言われたりもするわけなんです。
特にキュウソは、ヤンキーって怖いしバカだよね。って曲とか、タバコ吸ってる奴くせーんだよ。って曲とか、かわいいは作れるけどかわいいしかつくれないお前は30過ぎたら需要ないよ。って曲とか、学芸会みたいな漫画実写化やめろや。って曲とか、人が作った曲繋げてるだけでイキってるクソDJしばく。って曲とか、全方位ディスってくスタイルがうけてたから、タイアップで応援ソング歌ってるよ。かわっちまったな。なんてなりやすいわけです。
確かにこの一曲だけ見ると、お前の人生一度きりなんだから人の言うことに左右されずにいけ。みたいな背中押す系の曲で、ディスを求めてる人達からしたらそう思われても仕方ないような一曲なんです。
でもこれのうぉぉ!って思ったところは、ディスクに有りなんです。
これ、3曲入りのシングルで、一曲目はこの、越えていけ。で、PVも部活みたいな感じになってます。
2曲目がMUKI不MUKIって曲で、これも部活みたいなイメージで、運動してるやつらは一生懸命やってるからモテるし輝いてるけど、その間、俺らは部屋で楽器ジャカジャカやってるよな。みたいな曲なんです。
一曲目でスポットライト当てなかった、文化部にスポット当ててるんですよね。
あー。あの頑張ってる運動部の人たちに応援ソングの1つでも歌ってやりたいよ。みたいに一歩引いたとこから眺めてるようなイメージの曲です。
そんで3曲目がThe band。
まさに自分達を歌った曲。
歌詞がわかりすぎる。
同じこと続けてたら飽きられる
流行りを先取りして、中指立てるの肩身狭いです。
染み付いたイメージはなかなか拭い去れないし、少しそれただけで昔を求められるし、音楽性変えた方がいいのか?意地張るのか?流行りに乗り換えるか?嘘はつらい、わがままでもいたい。ってもう思いをストレートに伝えてきてて、長く続けたバンドならたぶん誰もがぶち当たっているであろう悩みが綴られています。
でも結局どうあれ、ロックバンドでありたいんです。って曲。
いつか終わってしまうけど、ライブが出来てる間は遊びにきてくれよな!って、そんな曲でこれがすごいぐっとくる曲なんです。
で思い返してみると、もしかして、二曲目でひたすら楽器ジャカジャカやってた若者が、それこそ、何年も続けて三曲目のようにバンドを組んで、いろいろ悩みながら数々の曲を作ってきて、あの日思った、応援ソングの1つでも歌ってやりたいな。って気持ちをついに形にしたのが一曲目の超えていけなんじゃないか。ってストーリーを連想させたんです。この3曲で1つじゃねーか!って。
うぉぉ!
ですよ。
今の時代配信で1曲ずつ買うのが当たり前になってて、なんなら買いすらせずYouTubeで済ませてみたり、サブスクで曲流し聴きしたり、CDが売れない時代ですけれど、CDというパッケージで買ってみると、こんなストーリーが見えてきたりして、そうすると、1曲に対しての思い入れが変わってきたりするから、だからCDを買ってみるのも悪くないんじゃないかな。ってそんな風に思いましたよ。って話です。
ちなみに音楽性変えて行きますよ。って合図の曲かと思ったら、その次のアルバムがめちゃくちゃディスってたからうけました。アルバム「ギリ平成」名盤なのでおすすめ。
なんか、キュウソは悪口ばっかり歌ってるみたいなイメージになりかねない内容になってしまいましたが、いい曲揃いなのでまずはYouTubeで見て良かったらCDを買って衝動が抑えられなくなったら、ライブに行こうぜ。
それでは新年スタート。